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【硼珪酸ガラス】
B2O3をガラス組成に加えていくと19〜20%程度まではガラスの膨張係数が小さくなってい
く。またB2O3を加えることにより化学的耐久性が向上し、硬度が増し、溶融温度を低下できる。
坩堝用の硼珪酸ガラスでは熱膨張係数が50×10−7/℃程度のガラスを溶融している。
PbOを加えることで溶融温度を下げることによりもう少し小さい組成のガラスを溶かすことが
可能である。
Al2O3含有量の少ない硼珪酸ガラスを高温で長時間保持すると分相現象がおきる。分相した硼
珪酸ガラスを塩酸につけるとNa2O- B2O3ガラスが溶け出し、SiO2ガラス(H3SiO3)が多孔質骨
格で残る。これを徐々に加熱すると脱水が進み収縮して透明なハイシリカガラスになる。これ
をバイコールガラスといいます。
溶融温度・・・ガラスの煮上げ
粘性・・・作業性
軟化点、徐冷点・・・徐冷炉の温度設定
膨張率・・・色あわせ
化学的耐久性・・・くもり
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